今週の日曜日は、東京競馬場で
毎日王冠(GII)が行われます。
14年の
毎日王冠では8番人気の
エアソミュールが優勝し2着に11番人気の
サンレイレーザー、3着に5番人気の
スピルバーグが入り、三連単38万馬券と波乱の結果となりました。16年も11番人気の
ヒストリカルが3着と激走し穴馬にもチャンスが十分にありました。
しかし、ここ6年ほどは1番人気から6番人気までに支持された馬が3着以内を独占しており、比較的平穏な決着が目立ちます。
さらに、この6年の勝ち馬は全てGIでの連対実績のある馬でしたので、生半可な能力馬は勝ち切れていません。やはり、秋の大舞台での活躍を見据える実力馬が多く出走してくる一戦ですので、そこに入って勝利するには高い能力がなければ難しいと言えるかもしれません。
そんな今年の
毎日王冠には12頭が出走を予定しています。上位人気が予想されるのは21年の
毎日王冠を制している
シュネルマイスター、今春の
ヴィクトリアマイル(GI)と
安田記念(GI)を制した
ソングライン、前走で今回と同じ舞台の
エプソムC(GIII)を勝利した
ジャスティンカフェ、前走
ラジオNIKKEI賞(GIII)で重賞初制覇を飾った
エルトンバローズ、近3走で安定した走りを見せている
アドマイヤハダルなどがいます。
ほかにも今年の
東京新聞杯(GIII)を勝った
ウインカーネリアンや今年4月のニュージーランドT(GII)を制した
エエヤンなども出走を予定しています。
今年も確かな実力を持った馬が集結した
毎日王冠ですが、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆復調気配著しい実力馬
今週の
毎日王冠でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
シュネルマイスターでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
シュネルマイスターは20年の新馬戦でデビューし初勝利を挙げると、その後僅か4戦のキャリアで
NHKマイルC(GI)を制し世代トップマイラーの座を射止めています。そして、3歳馬ながら古馬相手の
安田記念に挑戦し3着。秋には
マイルCS(GI)でも2着と結果を残します。
4歳になって挑んだ昨年の
安田記念でも2着に好走しましたが、その後の4戦では最高着順4着と苦戦を強いられます。しかし、2走前の
マイラーズC(GII)で久々の勝利を挙げると、続く
安田記念でも3着と復調の兆しを見せています。
今回、上位人気が予想される
ソングラインとは3度の対戦機会があり1勝2敗となっています。先着された数は相手の方が多くなっていますが、どのレースでも僅差の競馬となっているように能力は互角と言えます。
そんな中、
シュネルマイスターは
毎日王冠で勝利した経験があり、この舞台に高い適性があるのはすでに証明済みです。一方、
ソングラインは芝1800mで走った経験がありません。能力差がないに等しい状況の中、この経験の差が勝負の分かれ目になる可能性が十分にあるはずです。
ここ2回の対戦では
ソングラインに先着を許していますが、高い適性を持つこの舞台ならば
シュネルマイスターが逆転しても何ら不思議ではないですし、今後の大舞台での走りに弾みがつくような結果を期待したいところです。