10月11日に
川崎競馬場で行われる第22回
鎌倉記念・S2は2歳馬11頭によって争われる。上位2頭に、
地方競馬2歳の大一番・
全日本2歳優駿・Jpn1(12月13日、川崎)への優先出走権が与えられるとあって、スピード自慢の若駒たちが集結した。過去には
JBCクラシックを制した
ミューチャリーが、昨年は
ヒーローコールが優勝した出世レースだけに見逃せない。
ここに、地元・川崎からは多数の素質馬が参戦。
パンセの前走、
若武者賞はスタート直後から前に他馬が入りポジションを下げ、5番手からの競馬。それでも、直線大外から一気に伸びて勝ち馬に半馬身差に迫った。負けて強しの内容で、高月賢調教師は「前走はロスの多い競馬となった。中間は攻めている」と逆転に向けて意欲を燃やす。同厩舎からは前走の
ゴールドジュニアで2着の
モンゲースパイも出走。厩舎ワン・ツーも夢ではない。
浦和から参戦の
アムクラージュは前走、2連勝でルーキーズ
サマーCを制覇。管理するのは、
スピーディキックを育てあげた藤原智調教師だ。トレーナーは「先行力はあるしキレもある」と素質の高さを絶賛。さらに、「前走を使って素軽さが出てきた。前走以上の状態で出走できそうだ」と自信の仕上げで臨む。
アジアミッションは主戦の山崎誠騎手からの乗り替わりだが、新コンビとなるのは今年
ミックファイアで無敗の南関3冠制覇という歴史的快挙をなしとげた
御神本訓騎手。前走の
若武者賞は3着も、うまく先行できずに5番手からの競馬となったのも敗因のひとつ。勝ち馬と0秒3差まで追い上げており、力負けとは思えない。心強い鞍上を得て、逆転を狙う。
また門別の2頭も強敵。
サントノーレはデビューから2連勝で挑んだ前走の
ブリーダーズゴールドジュニアCで3着。
スノーシューはキャリア1戦だが、前走のデビュー戦を接戦の末にモノにした素質馬だ。父
キズナ、母はアメリカG1馬という血統背景も見逃せない。
勝って
全日本2歳優駿に駒を進めるのはどの馬か。戦いの火ぶたは20時10分に切られる。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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