先週のサウジアラビア
ロイヤルカップでは
ブリックスアンドモルタル産駒の
ゴンバデカーブース(美浦・
堀宣行厩舎)が重賞制覇。今年の2歳世代の新種牡馬では最初の重賞勝ちを果たしている。
ブリックスアンドモルタル産駒は未勝利、
ききょうSと連勝中の
クイックバイオ(栗東・
須貝尚介厩舎)が次走に
ファンタジーS(11月4日・京都芝1400m)を予定しており、その勢いに注目。
ちなみに下記では取り上げなかったが、今週は10月15日(日)の京都芝1200mで
ブリックスアンドモルタル産駒の
オメガモーニング(栗東・
松永幹夫厩舎)が
横山和生騎手でデビューする予定となっている。
【10月14日(土) 京都芝1600m】
◆
アドマイヤアストラ(牡、父
モーリス、
母フォトコール、栗東・
友道康夫厩舎)
曽祖母である
Cassandra GoからはG1ホースが多数出ている世界的な名血。本馬は2021年セレクトセール当歳にて、1億3000万円で落札されている。
函館でゲート試験に合格した後、牧場での調整を経て栗東へ。9月上旬からしっかりと乗り込まれており、先週のCWでは古馬3勝クラスの
セレシオンを追走して1馬身ほど遅れたものの、6F80.3秒と速い時計をマークしている。追い切りには
岩田望来騎手が跨っているが、レースでは
武豊騎手が騎乗する予定。
◆
バッジオブオナー(牡、父
ブリックスアンドモルタル、
母クィーンチャーム、栗東・
松永幹夫厩舎)
おじに2017年
マイルCSでGIを制した
ペルシアンナイト(父
ハービンジャー)がいる血統。父産駒である
ゴンバデカーブース(美浦・
堀宣行厩舎)は先週の
サウジアラビアRCで重賞を制している。ちなみに馬主は本馬と同じG1レーシング。
9月15日にゲート試験を合格して、その後も在厩調整。10月4日のCWでは3頭併せを一番後ろから追いかけて遅れはしたものの、6F81.8秒と水準以上の時計をマーク。「入厩当初は若さを出すこともありましたが、そういった面も徐々に解消しつつ、追うごとに動きも良くなっています」と
松永幹夫調教師。鞍上は4日の追い切りにも跨った
藤岡佑介騎手が予定されている。
【10月15日(日) 京都芝1200m】
◆
マーシャルテイル(牡、父
ミッキーアイル、
母モルジアナ、栗東・
池添学厩舎)
半姉
コラリン(
父ダイワメジャー)は未勝利、
カンナSと連勝。母自身も現役時代にはダート短距離で4勝を挙げているが、おじには
阪神大賞典など中長距離重賞で3勝を挙げた
シャケトラ(
父マンハッタンカフェ)もいるような血統。
本馬は9月14日にノーザン
ファームしがらきから栗東へ入厩。9月20日にはゲート試験を合格し、在厩のまま調整している。9月27日のCWでは2歳未勝利に先行する形だったが、最後は半馬身ほど遅れ。とはいっても、これが初めてのCW追い切りだったことを思えば、それなりに動くことができている。先週の1週前追い切りは芝馬場で単走、6F81.0秒の動きを見せており、徐々に良くなってきた印象。なお、鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
【10月15日(日) 京都芝1800m】
◆
インファイター(牡、父
エピファネイア、
母インヘリットデール、栗東・
高野友和厩舎)
母は現役時代に同厩舎で管理され、芝中距離で3勝。本馬はその初仔で、母系には
クロノジェネシス、
ノームコア、
フサイチリシャールといったGIホースの名が連なる良血。
夏場にノーザン
ファーム早来から函館競馬場に入って、ゲート試験に合格。その後は牧場に戻って調整を進め、9月20日に栗東へ入厩。この厩舎らしく、坂路中心の追い切りが続いているが、10月1日の坂路では4F54.4秒、1F12.1秒の時計をマーク。9月27日の坂路でのラスト1Fが12.7秒だったので、終いの動きは良化している。なお、鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)