「第36回
マイルチャンピオンシップ南部杯・Jpn1」(9日、
盛岡競馬場)
単勝1番人気の
レモンポップが1分33秒8の勝ち時計で優勝。
フェブラリーステークスに続くG1級2勝目を挙げるとともに、11月3日に
大井競馬場で行われるJBCクラシック(Jpn1)、JBCス
プリント(Jpn1)への優先出走権を獲得した。大差の2着に4番人気の
イグナイター、さらに半馬身差の3着には7番人気の
レディバグが入った。
今年もJRA馬は強かった。岩手競馬最大のレースを制したのは
レモンポップ。照明灯の光を浴びたその馬体は光り輝き、手綱を取った坂井は「最高にうれしい。調教に乗って調子が良くなっているのは感じていました。強いのは分かっていたし、一緒に楽しみました」とパートナーをたたえた。
例年に負けない豪華メンバーだったが、
レモンポップの実力は群を抜き隙はなかった。「プランは決めずこの馬のリズム重視で」と坂井。スタート良く飛び出すと自然流でハナへ。縦長の馬群を引き連れ最終コーナーを回って一気に加速すると後は独壇場。最後まで激しく追うことなく、馬なりで悠々とゴールを駆け抜けてみせた。
「ずっと手応えが良かったし、4コーナーで仕掛けた時の反応も素晴らしく、これなら負けないと思いました」。まさに鞍上のこの言葉がレースを象徴していた。田中博師が不在だったため、次走についての明言などはなかった。しかし、ファンは思ったはずだ。大井で行われる“ダート競馬の祭典”でも胸を熱くさせる
レモンポップの走りが見たいと。今回の勝利は伝説の始まりにしかすぎない。
提供:デイリースポーツ