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【京都大賞典】プラダリア重賞V2 池添兄弟タッグで青葉賞以来 弟・学師「完璧な騎乗でした」

デイリースポーツ
  • 2023年10月10日(火) 06時00分
 「京都大賞典・G2」(9日、京都)

 3年ぶりに淀へ帰ってきた伝統の中距離重賞は、5番人気のプラダリアが勝利。兄・謙一、弟・学師の池添兄弟タッグが、昨年の青葉賞以来3度目となる重賞制覇を決めた。2着には3番人気ボッケリーニ、3着に1番人気ディープボンドが続いた。なお、2番人気のブローザホーンは心房細動により最後の直線で競走を中止した。

 兄弟の絆がライバルの圧を封じ切った。池添騎乗の5番人気プラダリアは、逃げたアフリカンゴールドを常に射程圏に入れながら追走。直線に向いて追いだしを開始し、内から抜け出しを狙ったボッケリーニと馬体を並べて逃げ馬をパス。兄弟タッグか、ベテランホースか-。抜きつ抜かれつのデッドヒートを、最後は首差先んじてゴール板を駆け抜けた。

 プラダリアを重賞V2に導いた殊勲の兄・謙一は“好騎乗だったのでは”との問いに「はい!」と照れ笑い。「状態がいいなと感じていたので、このメンバーだけど、自信を持って臨みました」と堂々の立ち回りでVをもぎ取った。

 見守った弟・学師も「完璧な騎乗でした」と笑顔を見せる。昨年の青葉賞以来、兄弟タッグへ美酒をもたらした管理馬に「具合の良さでファイトしてくれましたね。やっと善戦マンから脱出できました」と目尻を下げた。

 強豪を蹴散らしたことで、視界は一層広がった。今後について学師は「香港ヴァーズ(12月10日・香港シャティン)か、ジャパンC(11月26日・東京)から有馬記念(12月24日)か。オーナーと相談して決めたい」と、ビッグタイトルを視野に入れる。

 「血統的にもまだ良くなると思いますよ」と底知れぬ伸びしろを秘めるディープインパクト産駒。まだ見ぬ景色を追い求め、充実の秋を謳歌(おうか)する。

提供:デイリースポーツ

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