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【秋華賞】マスクトディーヴァに打倒2冠馬の期待 ローズS超レコード走の反動なし

東京スポーツ
  • 2023年10月11日(水) 18時01分
 史上7頭目となる牝馬3冠馬誕生へとのムードが漂う中、違う馬を本命にする予想家は競馬ファンの「NGリスト」入り? たとえ無理だと言われてもあくまで“高配馬券道”を突き進むのが当欄の使命。打倒2冠馬の難関もこの歌姫ならやってくれるはず。◎マスクトディーヴァだ。

 リバティアイランド1強の声が根強い今年の牝馬3冠最終戦・秋華賞(京都芝内2000メートル)。確かにダービーより2秒以上速い勝ち時計で6馬身差圧勝を決めたオークスを見れば、同世代どころか“パウンドフォーパウンド”まで視界に入る逸材だろう。ただ、その一方で、直線フタをされたアルテミスSではラヴェルの後塵を拝した苦い黒星も…。つまりは「絶対」ではない。

 逆転を託すなら、ちぎれたオークス組は無理。未対戦のマスクトディーヴァだ。前走ローズSで叩き出した日本レコードの1分43秒0。いかに馬場が良かったとはいえ、2冠馬も足を踏み入れたことがない“領域”にこの馬は行っている。「ローズSはこっちが思っている以上に走ってくれました。良馬場が確実にいいとは分かっていましたけど、あそこまでとは驚きましたね」と辻野調教師。「メンタル、体ともにまだ完成し切っていない今の状況ででよくこれだけ走れるな、というのが正直なところです」と常識を超えた走りに驚がくする。

 まだ心身ともに成熟していない段階での超レコード走。反動が出ていないのか、疑ってしまうが…。「慎重に立ち上げたんですが、坂路で初めに時計を出した時(10月2日=4ハロン57.2-13.5秒)の走りを見て、使ったことでむしろ上向いていることを感じました。こちらが心配しているようなダメージはなく、バランスの崩れも見せませんでしたから」と辻野師。

 その言葉を“別視点”で証明したのが5日に行われたウッドでの追い切り。サッと伸ばしただけだったが(6ハロン85.0-12.6秒)、6馬身ほど前にいた併走相手の古馬3勝クラス・タイムオブフライトにゴールで難なく並びかけてかわしてしまった。その動きを見ていた調教班からは思わず「反動なんてまったくなさそうだな」という感嘆の声が…。

「まだまだ成長途上なんだなと感じるところもあり、ゆくゆくはもっと良くなる馬だと思う」とあくまで“先”を見据えるトレーナーだが、2着ブレイディヴェーグが回避した中、真正面から無敵の2冠馬にぶつかっていく気構えはなんとも頼もしい。「今回も理想は良馬場。現状でどれだけやれるか楽しみです」。リバティアイランドを破るようだと、日本レコードどころの驚きでは済まなくなる。

(特捜班)

東京スポーツ

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