【G1ドキュメント・美浦=11日】
イクイノックス、
プレサージュリフト、
ノッキングポイント…。木村厩舎の追い切り日は、心躍るラインアップが続々と馬場に登場する。その中でキラリと光ったのが
秋華賞出走の
ヒップホップソウル。絶対女王
リバティアイランド打破へ、挑戦的な追い切りだった。
最終リハはWコースで3頭併せ。
プレサージュリフト(4歳オープン)、
セラドナイト(3歳1勝クラス)を従えつつ、外を先行した。距離ロスがありつつ、前に目標のない厳しい形。それでも道中のフットワークは力強い。直線は馬なりでグッと加速し、実力馬
プレサージュリフトに併入。5F69秒3〜1F11秒7をマークした。木村師は「いつもいいですけど、良かったですね。走りに対して
ポジティブでした」と納得の表情だった。
舞台は京都の内回り。末脚自慢の2冠女王と相対するなら、当然、先行力がアドバンテージとなる。前走・
紫苑Sも好位から粘って2着に好走した同馬だが、目指すは無駄のないフットワークでのロスのない先行。輸送を控えたレース当週でも、理想の走りを追い求めた。木村師は「道中でいいフォームじゃないとガソリンをまき散らして走ることになる。絶対女王を倒すため、必要な部分でガソリンを使いたい。フットワークの質は上がっています」と前進をアピールした。
鞍上には前走から引き続き横山武。コンビ2戦目の相棒について「重賞こそ勝っていませんが、凄くいい馬だと思っていました。(初コースは)難しい馬じゃないので、対応してくれると思います」と前向きな表情。名門厩舎の攻めの仕上げに、高木は重い印を打ちたくなった。
スポニチ