一段と秋めいて、朝晩は肌寒くなってきた今週…。
競馬も秋の本格モード突入で、開催は「東京・京都・新潟」の3場。GIシリーズは、後半戦2弾目となる
秋華賞(GI・京都・芝2000m)が、3年ぶりの京都競馬場でスタートする。
昨年は、
桜花賞・
オークス2冠
スターズオンアースが3着に敗れた一戦。今年も牝馬3冠を狙える
リバティアイランドが出走してくる注目のレースである。
毎週、過去10年データを使って読み解くこのコーナー。今週は
秋華賞にスポットを当てて馬券のヒントを探っていこう(
秋華賞21・22年は阪神競馬場開催)。
1.1番人気馬は絶対じゃない? 狙えるのは3番人気?
いつものように、まずは上位人気馬のチェックから。
秋華賞の1番人気馬は過去10年で3勝。成績は【3-1-1-5】。馬券圏内になれるかどうかは半々の確率。1番人気で勝っている3頭は、15年
ミッキークイーン・18年
アーモンドアイ・20年
デアリングタクト。馬券圏外になっている5頭は、13年
デニムアンドルビー・16年
ビッシュ・17年
アエロリット・19年
ダノンファンタジー・21年
ソダシだった。近2年は阪神競馬場開催での1番人気はどちらも勝てず…。新装の京都競馬場に戻る今年は
リバティアイランドが期待に応えてくれるのだろうか。
ちなみに2番人気馬は【0-4-0-6】で「2着、もしくは圏外」の極端成績。3番人気馬は【5-0-2-3】と1番人気以上に成績が良い。昨年も同様のことを指摘したが、やはり3番人気だった
スタニングローズが勝利した。今年も3番人気馬になりそうな
マスクトディーヴァは馬券に入れておきたいところとなりそう。
2.連対は上位人気決着? 人気薄馬狙うなら3着狙いで?
過去10年、勝っているのはすべて「4番人気までの馬」。ここ10年での単勝穴狙いはまったく成功していないことになる。
アタマ人気薄というパターンは08年
ブラックエンブレム(11番人気)まで遡らないと出てこない。過去20年でも4番人気以外の馬が勝ったのは同年だけだ。軸選びとしては4番人気以内というのはこのレースの正攻法といえるだろう。
そして2着馬もわりと堅い。過去10年では9回が5番人気以内。人気薄の例外は20年10番人気
マジックキャッスルだけ。つまり馬単・馬連は上位5番人気以内のボックスが正解に近い。あとはオッズ次第で絞り込む感じだろう。
人気薄を狙うならば3着、もしくは3頭目が良い。3着ならばわりと人気薄でも割り込むことは多い。それでも過去10年で3着以内に入っている「2ケタ人気馬」は3頭しかいないので大波乱というのは期待薄なのかも…。
3.狙うべき前走は「
オークス」それとも「
紫苑S」?
18年から21年までは「前走
オークス」組が4連勝していた。
しかもその4頭は「
オークス3着以内で、
秋華賞1番人気か4番人気の馬」。しかし昨年は当てはまっていた
スターズオンアースは残念ながら3着に終わっている。それでも2着
ナミュールも前走
オークス組で、やはり
オークス上位馬はそれなりに優勢といえるだろう。
昨年勝ったのは
オークス2着から
紫苑S1着を挟んだ
スタニングローズ。その「前走
紫苑S」組は、GIIIになった16年以降は7年で「7頭が連対」している。
秋華賞で馬券になれるのは、前走
オークス組は3着まで。対して
紫苑S組は5着までという前例というわけだ。
あとは昨年馬券圏内になれなかった「前走
ローズS」組も、過去10年では12頭が馬券圏内の実績あり。特に前例多い3着候補には良さそうだ。
4.7枠全盛の時代は終わったのか?
過去10年の
秋華賞では、勝利している枠は5つ。3・4・6・7・8枠からそれぞれ2頭ずつ勝馬が出ている。しかし1・2・5枠からは勝馬が出ていない。勝馬としては「内枠やや不振」の傾向あり。
一方、馬券圏内30頭にすると、「7枠」が7頭と一番多く、次いで「4枠」6頭、「6枠」4頭と続いている。勝馬が2頭出ている「8枠」も、それ以外の馬券圏内は不在。馬券圏内全体的に見ると、1・2・8枠がやや不利という傾向が出ている。
一番成績の良い7枠は、16年から21年まで6年連続で馬券圏内キープ。しかし昨年はその連続性はついに途切れてしまった。今年は
ラヴェル、
コンクシェル、
ヒップホップソウルという面々。あまり人気はなさそうなので、狙いとしては面白いのかも…。
(netkeiba編集部)