◆第84回
菊花賞・G1(10月22日、京都・芝3000メートル)
皐月賞では馬場が悪いインを追い上げ、5着に粘った
ショウナンバシット(牡3歳、栗東・
須貝尚介厩舎、父
シルバーステート)。その後のダービー、
神戸新聞杯は暑さが影響して本調子を欠いていた印象だが、10月12日の1週前追い切りが抜群で急上昇を示している。
Mデムーロ騎手が騎乗して、珍しく単走で栗東・CWコースを81秒1―11秒6と、6ハロンで自身2位タイの好時計をマーク。いつもは併せ馬の相手に合わせて自分のタイミングで加速できなかったが、この日はのびのびと、実に素軽いフットワークで、過去イチを思わせる素晴らしい動きだった。
担当の榎本助手も「使ってグンと良くなってるし、ここまでは思い通りにきた。距離さえ大丈夫ならアッと言わせられるはず!」と力強い。その3000メートルに関しても「初めて入厩した頃から、ずっと獣医さんが心臓を褒めてくれている」とスタミナがありそうで、侮れない一頭だ。
スポーツ報知