「
菊花賞・G1」(22日、京都)
皐月賞馬とダービー馬がラスト1冠で相まみえるのは00年以来23年ぶり。2冠を達成するのは
ソールオリエンスか、それとも
タスティエーラか-。
第90代ダービー馬
タスティエーラが、ひと夏を越して充電完了。
菊花賞での2冠制覇へ向けて、順調に歩を進めてきた。
夏場は北海道安平町のノーザン
ファーム早来で英気を養い、先月21日に美浦トレセンへ帰厩。春との比較について、堀師は「ウイークポイントの背中の痛み、歩様などは春当時よりも良くなっていて、リフレッシュしたいい状態です。心身もまとまっています」と体質強化を感じている。
12日の1週前追い切りでは美浦W(6F)の自己ベストを更新し、さらなる進化を示した。俊敏な動きに、指揮官は「自分からハミを取って、すんなりと無理なく加速していました。印象としては良かったです」と合格点を与えた。
ラスト1冠の舞台は京都芝3000メートル。持久力勝負は望むところだ。「相手関係もありますが、スタミナはありそうですし、しぶとく伸びるので止まる感じはしません。今夏はとにかく暑かったので、休み明けの臨戦になったことは、むしろアドバンテージがあると思っています」とトレーナー。強烈なロングシュートを放ち、73年
タケホープ以来となる“ダービー&
菊花賞”の2冠制覇を果たしてみせる。
〈1週前診断〉美浦Wで6F80秒5-11秒2(仕掛け)。早々と手が動いた相手とは、手応えや脚勢が明らかに違った。馬体の緩さ、重さも一切なく万全の態勢に映る。
提供:デイリースポーツ