◆第84回
菊花賞・G1(10月22日、京都競馬場・芝3000メートル)
史上5組目の親子制覇へ。角田河が
シーズンリッチで、初のクラシック騎乗となる「淀の3000メートル」に挑む。15日は京都で騎乗し、
秋華賞をライブ観戦。「同じ3冠目ですが、熱量が伝わってきた。G1に乗せていただくのはすごくありがたいですし、出るからにはいい結果を残したい」と、G1・4度目の参戦に表情を引き締めた。
偉大な父の背中も追う。父の晃一調教師は騎手時代の02年に
ヒシミラクルで
菊花賞を制覇。大河は当時のレースをVTRで確認し、思い出話も聞いたことがあるという。「かぶされたらダメで、ズブい馬で追いっぱなし。スタミナが豊富だったと、おやじも言ってました」。何度も映像で見た夢舞台に、いよいよ自身が立つ。「京都の3000メートルに乗るのは初めてですし、京都の
菊花賞に乗れるのもうれしい」と、笑顔がこぼれた。
2番手から運び10着に終わった前走の
神戸新聞杯は、道中やや折り合いを欠くシーンもあった。陣営と話し合い、今回はメンコ(覆面)を着用して臨む。「調教と競馬は違いますが、(12日の)追い切りではめちゃくちゃ折り合いもついた」と好感触。
神戸新聞杯6着から巻き返し、10番人気の人気薄で制した父の
ヒシミラクル同様、大河が
シーズンリッチと波乱の使者になる。
スポーツ報知