第33回
埼玉新聞栄冠賞・S3は18日、
浦和競馬場で強豪12頭が2000メートルを争った。4番人気の
ジョエルが直線で抜け出し、
ランリョウオーに首差先着して優勝。今年4月にデビューした18歳のルーキー
所蛍騎手がデビュー年重賞勝利の快挙を達成した。優勝馬には
浦和記念・Jpn2(11月23日、浦和)への優先出走権が与えられた。
逃げた
ランリョウオーに続き、2番手で直線に入った
ジョエルを、鞍上の
所蛍が懸命に追う。その期待に応え、ゴール前でグッとひと伸び。外から迫った
ユアヒストリーも競り落とした。
手綱を執ったのは、今年4月にデビューし、今月1日に18歳になったばかりのルーキー。通算8勝目が驚きの重賞初制覇となり、「シンプルにうれしい」と言いつつも、まだ呆然とした表情だった。
テーマは「リズム良く」だったと所。「道中は前のいい位置につけられた。逃げた馬は手ごわかったが、一生懸命追い、馬が反応してくれた」と振り返った。
このチャンスは、師匠である
張田京調教師の「若手にチャンスを」という英断によるもの。弟子の勝利に「暑さに弱い馬だが、涼しくなって良くなっていた。いいタイミングで蛍を乗せられた」と満面の笑みを浮かべた。次走は未定。
スポーツ報知