超豪華メンバー集結で注目される「第168回
天皇賞・秋」(29日、東京)の1週前追い切りが東西トレセンで行われた。連覇が懸かる
イクイノックス(牡4=木村)がWコースで6F78秒9〜1F11秒8。6F計時はこの日の1番時計で、同コースでの自己ベストを1秒9も更新した。
G15連勝が現実味を帯びる走りだった。ゆったりと伸びやかに。世界ランキング1位の脚力に、見守った報道陣からも嘆息が漏れた。ルメールが「バッチリ」と絶賛した圧巻デモ。2馬身先行した
ボーデン(5歳3勝クラス)も実力馬だが、いっぱいに追われた僚馬がまるでスローモーション。馬なりのまま抜き去り、1馬身先着した。鞍上は「心身ともにいい。秋は彼にとって
ベストシーズン」とにっこりだ。
初の海外遠征だった
ドバイシーマクラシック。美浦坂路が改修工事のため、栗東で調整した
宝塚記念。ベストコンディションではなかったのは確かだ。木村師は「疲れが残る中、アウェーの厳しい状況を乗り越えて体をつくってきた彼にとって、地元で調教できる今回は楽だと思う。日ごとに健康状態は良くなっている」。順調さを伝える口ぶりは春より明らかにトーンが高い。
G1・5連戦5連勝となれば日本馬では
アーモンドアイに並ぶ大記録。最強牝馬の主戦も務めたルメールは「スタミナ、スピード、ス
トライドが大きくて走り方も凄い。彼は全部持っている。
ドウデュースとの対決が楽しみだね」と自信を口にした。
スポニチ