「
菊花賞・G1」(22日、京都)
強者ぞろいの
トライアル
神戸新聞杯をコースレコードで制した
サトノグランツが18日、大一番へ向けて栗東坂路で最終追い。栗東坂路での単走、伸び伸びとしたス
トライドで躍動感のある動きを見せ、4F52秒7-38秒4-12秒3をマーク。終始馬なりだったが、気合乗りも十分だ。7年前に
菊花賞と
有馬記念を制した
サトノダイヤモンドの産駒。偉大な父を追い掛けて、ラスト1冠獲りに挑む。
◆
友道康夫調教師
-追い切りの感触は。
「予定よりも遅いかなと思ったけれど、思っているよりも時計が速かった。具合は本当にいいと思う。助手も『無理せずにこの時計』と言っていた」
-前走について。
「向正面から手応えが怪しくなったが、最後は本当に強い勝ち方をしてくれた」
-春と比べて馬体重にほとんど変化がない。
「数字的には変わりはなかったが、ジョッキーも助手も『春に比べてかなりしっかりしてきた』と言っていたし、見た目以上に成長している」
-舞台は京都芝3000メートル。
「京都の下り坂を経験している点は大きなアドバンテージになる」
-改めてこの馬の強みは。
「折り合いもつくし、スタミナもある。そして前回を見ていると最後の瞬発力もある。3拍子そろっていて、長距離に向いている」
-父子制覇が懸かる。
「父の
サトノダイヤモンドに比べると、体つきはまだこれから良くなる感じだけど、落ち着いている雰囲気は似ている。今回は
皐月賞馬、ダービー馬も出てくる。春は結果を残せなかったけれど、最後の1冠、お父さんと一緒の勲章を」
<調教診断>最終追いでは馬なりのまま4F52秒7-38秒4-12秒3をマーク。力強く脚を伸ばしながらも、軸がブレない落ち着いた走りを見せており、精神面、肉体面の成長がうかがえる。栗東CWでの1週前の動きも秀逸で、ラスト1F11秒1と鋭く伸びた。折り合いに不安はなく、距離延長はむしろ歓迎。能力が本格化してきている。
提供:デイリースポーツ