「
菊花賞・G1」(22日、京都)
3冠最終戦で23年ぶりに
皐月賞馬VSダービー馬の対戦が実現する。
皐月賞馬
ソールオリエンスとダービー馬
タスティエーラは、今回が3度目の激突。ここまでの対戦はともに1勝、2着1回と全くの互角だ。最終追い切りでは2頭とも美浦Wで軽快な動きを披露。ダービー以来の実戦となる
タスティエーラは僚馬2頭に1馬身先着し、
ソールオリエンスも素軽いフットワークを見せた。
休み明けで挑む3冠最終戦。5カ月ぶりの実戦となるダービー馬
タスティエーラは18日、周囲の不安を一掃するように、抜群の動きを見せた。
美浦Wで僚馬2頭を前に見てスタート。4角手前では楽な手応えで
カフェクロニクル(4歳1勝クラス)に並び掛けると、最後は
ダノンラスター(7歳オープン)も抜き去り、2頭に1馬身先着。馬なりのまま、手応え優勢で6F81秒4-36秒2-11秒7を記録した。
初めて騎乗したモレイラは「動きはすごく良かったし、しっかり仕上がっている。能力の高さも感じた」と笑顔。その表情から、感触の良さが伝わってくる。初めて臨む3000メートルについても「賢くてコントロールしやすい馬。きょうの感じなら
リラックスして走れるだろうし、距離は問題ない」と何も心配していない。
当初は一戦挟むプランだった。しかしダービー後に休養を経て、北海道安平町のノーザン
ファーム早来で乗り始めたところ、右トモに疲れが出たため、
菊花賞直行へ切り替えた。
それでも、美浦へ入厩してからは順調そのもの。堀師は「馬体の張りが良く、トモの
バランス、気にしていた前脚の関節面も改善しています」と春からの変化を伝える。「先週の段階で心肺機能、反応なども良く、態勢は整っていると感じました。非常にいいコンディションで来ています」と分析する。暑い夏に無理をしなかったメリットもあり、結果としていい形で本番を迎えられる。
満を持して淀の舞台へ。ダービーで世代の頂点に立った素質馬が、最後の1冠でも存在感を示す。
<調教診断>堀師は「春は抜け出すとソラを使い、周りに気を取られる部分があった。残り1Fで少し抜け出す場面をつくって、そこを確認したかった」と最終追い切りの意図を説明した。指示通りの内容で、抜け出してからもしっかり走っていた。動きに関しては先週の段階で目を見張るものがあり、今週も文句のつけようがない。休み明けの臨戦過程も問題ない。
提供:デイリースポーツ