2020年にGII競走へと格上げされ、優勝馬には
マイルCSの優先出走権がの優先出走権が付与される重要な前哨戦。過去10年間で、このレースを
ステップに
マイルCSに挑んだ馬は【3-3-2-43】と重要な位置づけにある。東京マイルコースはスピードと瞬発力を問われる設定。このレースは別定重量で行われるGII競走らしく、実力馬に有利な条件設定になっている。
◎
ダノンタッチダウンは
NHKマイルC6番人気4着。550kgになろうかという大型馬で、道悪競馬は得意とは思えないが、それでも好位追走から最後の直線で1度は先頭に立とうかという積極的な競馬で見せ場を作った。2歳時には
朝日杯FS2着、
デイリー杯2歳S2着。いずれもメンバー最速の末脚で追い込んでおり、マイラーとしては世代上位の実力馬だ。
〇
レッドモンレーヴは京王杯ス
プリングC優勝馬で
安田記念6着。
安田記念は勝った
ソングラインを見るような位置でレースを進めたが、最後の直線で坂を上がってから突き放され、勝ち馬から0.6秒差6着。それでも最後まで走り切っており、今後の成長の余地を感じる内容だった。途中、長い休養もあったが大事に使われた4歳馬、ひと夏を越した成長にも期待したい。
▲
ナミュールは
東京新聞杯2着。
ヴィクトリアマイルは向正面で挟まれる不利があり、
安田記念は最後の直線で行き場をふさがれた。中型の牝馬だけに能力を出し切れなかった印象だ。今回は少頭数。3歳時には
チューリップ賞に勝って
桜花賞1番人気。
オークス3着、
秋華賞2着と世代では上位の実績馬。広い東京コースも味方してくれそうで、改めて期待したい。
△
エターナルタイムはまだ底を見せていない4歳牝馬。前走は初の1400m戦だったが、最内枠から抜群のダッシュでハナに行こうかという競馬。他馬に先を譲っても動じることなく最後は楽に抜け出した。重賞挑戦は今回が初めてとなるが、東京コースは【4-0-1-1】と得意にしており、マイル戦は【3-0-0-1】。大きく体重を減らした
湘南S以外は崩れていない。大事に使われて今回がデビュー8戦目。まだ伸びしろもありそうだ。
昨年の
安田記念で1番人気馬に支持された△
イルーシヴパンサーは不利を受けた今年の
安田記念でも見どころのある脚で追い込んでおり、まだ見限れない存在だ。昨秋から春先までのマイル3連勝の内容が秀逸だった△
ジャスティンスカイは、その後の2戦が案外だったが東京コースで見直したい1頭だ。