◆第84回
菊花賞・G1(10月22日、京都競馬場・芝3000メートル、良)
3歳3冠レース最終戦は17頭立てで行われ、単勝4番人気で
クリストフ・ルメール騎手騎乗の
ドゥレッツァ(牡、美浦・
尾関知人厩舎、父
ドゥラメンテ)が勝利。G1初制覇となった。同馬は重賞初挑戦。1984年の
グレード制導入後、前走で条件戦を走っていた馬の勝利は2009年の
スリーロールス以来、5回目となった。重賞初挑戦での勝利は1990年の
メジロマックイーン以来の快挙。
ルメール騎手は2016年(
サトノダイヤモンド)、2018年(
フィエールマン)に続く勝利で、歴代2位に並んだ。また、今年の3冠レースは関東馬が全勝となり、これは1987年以来、36年ぶりのことだった。
勝ち時計は3分3秒1。2着は2番人気の
タスティエーラ(モレイラ騎手)、3着は1番人気の
ソールオリエンス(横山武騎手)だった。
ミルコ・デムーロ騎手(
ショウナンバシット=11着)「すごく良かったですが、一番大事な勝負どころで(馬が)集まって、いい反応をしてくれませんでした。直線に向いてからジリっぽくなりました」
角田大河騎手(
シーズンリッチ=12着)「返し馬の雰囲気は前回より落ち着いていました。あれだけの手応えで回ってきているので、本質的に距離が長かったのかも知れません」
三浦皇成騎手(
ウインオーディン=13着)「2回の下り坂があるので、折り合い重視で運びました。前回より力んで走っていました。3コーナーから内も混雑していたので伸び伸び走らせましたが、外を回ったぶん甘くなりました。中距離で折り合いがつけば、もっと脚は使えます」
昆貢調教師(
トップナイフ=14着)「仕方ないですね。スタートする時に膝蓋(しつがい)が外れて、ゲートが出られなくなっていました。(通常は)動き出すとはまるのですが。手術で治るものなので、立て直します。競馬は上手に乗ってくれました」
北村宏司騎手(
ノッキングポイント=15着)「いいリズムでゲートまで行けたし、うまく出せました。少し力んでいましたが、この距離でも淡々と運べました。2コーナーから馬群が広がって外を選ぶこともできたかも知れませんが、そういう場面がつくれませんでした。ただ、精神面や体の使い方に関しては、すごく進歩がありました」
西村淳也騎手(
ダノントルネード=16着)「すごくいいスタートでした。ずっといいポジションで運べて、やりたい競馬はできました。いい経験になりました」
田辺裕信騎手(
パクスオトマニカ=17着)「途中まではリズムが良かったですし、やはり芝馬ですね。勝った馬はエンジンが違いました。褒めるしかないです」
スポーツ報知