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菊花賞・G1」(22日、京都)
ダービーに続く2冠制覇を目指した2番人気の
タスティエーラは2着に終わった。前半は3000メートルという距離を意識して、中団でリズム良く運ぶ形を選択。レースに動きが出た2週目の向正面でも、あえて静を貫いた。
巧みに押し上げるタイミングを計り、ここが勝負とばかりに前を行く
ドゥレッツァの影を追った。しかし、思うように差が詰まらない。馬群から抜け出して懸命に脚を伸ばしたものの、11秒台のラップを刻み続けた勝ち馬の背中は遠かった。
「スタートしてから、すごくいいリズムで折り合うことができました。直線までスムーズで手応えもあり、捕まえられると思ったのですが…。勝った馬が強かった」。3馬身半差という結果を受け止めたモレイラは、こう話した後、「経験が少ない馬ですし、これからさらに良くなると思う」と前を向いた。
2冠奪取は逃したが、この距離でも安定感を失わなかったのは大きな収穫だ。今回の経験を糧に、第90代ダービー馬はさらなる進化を遂げるはずだ。
提供:デイリースポーツ