今年の英セントレジャー(英G1)を制した
コンティニュアス(
Continuous、牡3、愛・A.オブライエン厩舎)が、11月26日(日)に東京競馬場で行われる
ジャパンC(3歳上・GI・芝2400m)に参戦する。23日、英競馬
メディア『At The Races』などが報じた。
コンティニュアスを管理するA.オブライエン師は、その名を知らない人がいないほどの世界的トレーナー。これまでに
ガリレオ、ジャイアンツ
コーズウェイ、
ロックオブジブラルタル、近年では
ディープインパクト産駒の
サクソンウォリアーや
オーギュストロダンなど、数え切れないほどの歴史的名馬を育ててきた。
しかしながら、そんな名伯楽も日本では厳しい戦いを強いられている。これまでに6頭の管理馬を
ジャパンCに出走させているが、17年
アイダホの5着が最高着順。一昨年は
ジャパンが
武豊騎手、ブルームがR.ムーア騎手という人馬ともに強力な2頭出しで挑んだが、それぞれ8着、11着に敗退。日本での初勝利には手が届いていない。
コンティニュアスは
父ハーツクライ、
母フラッフ、母の
父Galileoという血統で、北海道新冠町・パカパカ
ファームの生産馬。そういった意味で、これまでの馬とは色合いが違う。ただ、長距離の英セントレジャーの覇者だけに、日本のスピード競馬に対応できるかとなると疑問が残る。事実、これまで英セントレジャーの覇者は92年の
ユーザーフレンドリー(1番人気6着)、09年
コンデュイット(3番人気4着)、18年
カプリ(6番人気11着)など、
ジャパンCで苦戦を強いられている。データ面からみれば、
コンティニュアスも厳しい戦いになるだろう。
オブライエン師は過去の敗戦も糧に、日本での初勝利を手にすることができるか。いずれにしても、
コンティニュアスの参戦で
ジャパンCがより一層盛り上がることは間違いない。
【A.オブライエン師の日本での全成績】
・04年
ジャパンC…
パワーズコート(10着)
・10年
ジャパンC…
ジョシュアツリー(10着)
・17年
ジャパンC…
アイダホ(5着)
・18年
ジャパンC…
カプリ(11着)
・21年
ジャパンC…
ジャパン(8着)
・21年
ジャパンC…ブルーム(11着)