29日にG1
天皇賞・秋(東京芝2000メートル)を控え、昨年のダービー馬
ドウデュース(牡4=友道)に騎乗する
武豊が25日、共同記者会見に臨んだ。ラ
イバル、
イクイノックス(牡4=木村)との激突に注目が集まる大一番。名手が熱い思いを言葉に乗せた。
――久々に
ドウデュースと臨む一戦
「わくわくしている」
――
京都記念は圧勝だった
「昨年の秋、フランスで
ドウデュース本来の走りがまったくできなかったけど、そういうこともあって仕切り直しの一戦という形で迎えた
京都記念だった。いい走りで、いい勝ち方ができた」
――3歳時からの変化は
「2歳の頃から完成度の高い馬だった。どこかのタイミングで急に変わったという感じよりも、ずっと少しずつ強くなっている感じだった。
京都記念は本来の走りができた」
――1週前追い切りは
「しっかり乗り込めてきているので1週前として強めの負荷をかけて追い切りをしてほしい、と言われた。その通り、いい追い切りができた」
――伝わってくるものは
「キャンター下ろした時から凄く走りたがって、いい雰囲気だった。ラストも
ゴーサインを出したら反応も早かった」
――感触は
「やっぱりいいなと思った。さすが
ドウデュースだなと思った。もともと乗り味がいい、余裕のある走りをする。反応も早いし、総合力が高い馬」
――成長を感じたところは
「精神面は2歳の時から落ち着いていて、今もそういう感じ。馬体はほんと、筋肉が凄いなって」
――明らかに違うのか
「夏場、休養している時も見たけど、まったく筋肉も落ちていなかった。ようやくこの馬でレースに出られるし、それが天皇賞ですから、非常に楽しみ」
――メンバー構成は
「凄いメンバーだな、と。もちろん、
イクイノックスという世界ナンバー1と言われている、同期の馬ですから。ダービー以来、一緒に走れるので楽しみ」
――ラ
イバルの成長は
「凄いな、強いなと思って。一緒に乗って圧倒的な強さを感じていた。
イクイノックスとレースをするたびに、
ドウデュースでいつかもう一度、という気持ちはあった。ようやく、その時が来た」
――
宝塚記念は
「もし
ドウデュースでこのレース出ていたらどうなっていただろうな、そういうのは思っていた」
――その結論は
「このへんにつけて、どれくらいの脚を
ドウデュースだったら使ったらとか思うことはあった」
――レースプランは
「決まった形でしか走れない馬ではない。決めつけずに柔軟に対応していきたい」
――東京2000は
「凄くいい舞台だと思う。東京は結果を出しているし、2000は問題ない。いい条件だと思う」
――
イクイノックスとの位置取り
「どうなんでしょうね。それは分からない」
――末脚なら負けない?
「分からないけど、今の
ドウデュースの体調とかで、東京の2000でやれるというのは非常に楽しみ。
イクイノックスだけでなく他の馬も強いですから。自分自身の力を出すことに集中して乗りたい」
――高まっている対戦ムードはどうとらえている
「実際、感じる。天皇賞に出走ということが決まってから、取材が多かったり、競馬関係者以外から『頑張ってください』『楽しみにしています』とかそういう声は非常に多い。注目されているのは感じる」
――ファンへ意気込みを
「
ドウデュースと天皇賞に出られるので僕もわくわくしている。いいレースをすることに集中したい」
スポニチ