キタサンブラック産駒の
ソールオリエンスや
ドゥラメンテ産駒の
リバティアイランド、
ドゥレッツァなど2015年クラシック世代の子供たちのクラシック戦線での活躍が著しい今年。ちょうどアニメ「ウマ娘」でも
キタサンブラックが主人公ということもあり、どこか因縁を感じてしまいます。
そんな中、29日の
天皇賞(秋)(29日=東京・芝2000m)も15年クラシック世代の
キタサンブラック産駒・
イクイノックスがさらなる高みを目指すべく、王座防衛戦のリングに立ちます。同馬について1週前追い切りでまたがった
ルメール騎手は「(状態は)ばっちりですね。すごく落ち着いていますしメンタルがすごくいいです」としつつ、前走・
宝塚記念時からの変化について「前走はちょっと細かったですからね。パンプアップして大きくなって、フットワークもちょうどいい感じになっていますよ」とさらなる成長を口にします。
イクイノックスの強さの象徴は何といっても変幻自在なレース展開への対応。昨年暮れの
有馬記念では中団からしっかりと脚を伸ばして完勝したかと思えば、次走の
ドバイシーマクラシックではハナに押し出されるとそのままぐんぐんと後続を突き放しての完勝。それでいて前走の
宝塚記念では最後方から一気に伸びて2着・
スルーセブンシーズにクビ差で勝利と鞍上、そして馬が一体となって勝ち方を理解しているかのような走りですが…。やはり
ルメール騎手も1週間前追い後には「彼にとって競馬は簡単ですね。なので今日の追い切りも簡単だったと思います」と冗談めかすほど。その言葉を聞いてさすが“天才青年”と感服するほかありません。
日本ダービーでのリベンジを期するラ
イバル・
ドウデュースに対しても「大人になってこの馬は強くなりました。勝つ自信はありますよ」と鞍上は自信をのぞかせる今回。さらなる高みを目指す
イクイノックスに注目です!
(美浦の2015年注目野郎・権藤時大)
東京スポーツ