「
天皇賞(秋)・G1」(29日、東京)
少頭数ながら豪華な古馬が顔をそろえた今年の秋盾。中でも注目は最強4歳世代の
イクイノックス、
ドウデュースだが、
札幌記念を制して勢いに乗る5歳馬
プログノーシスも黙ってはいない。最終リハの動きも上々。G1初制覇を虎視たんたんと狙っている。
札幌記念覇者
プログノーシスは栗東CWで最終追い切りに臨み、伸びやかなフットワークで6F83秒7-37秒9-11秒9を計時。臨戦態勢をしっかりと整えた。
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中内田充正調教師
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札幌記念を振り返って。
「強い内容で勝ってくれたレースでしたし、馬自身が一つ成長した感じも見られたので良かったです。当日は馬場が良くなかったのですが、それでも走り切ってくれたことが馬自身、心身ともに
パワーアップしてくれたところだと思います。ジョッキーがうまく誘導してくれました」
-最終追い切りの感触は。
「先週は気が入って気持ちが高ぶりそうな感じがありましたので、リズム重視で最終調整を行いました。馬は
リラックスして、いつもの動きになっていました」
-意気込みを。
「競馬に向けていい状態と言い切れる感じで行けると思います。左回りは問題ないですし、2000メートルもずっと使ってきていますからね。距離、コース形態は特に気にしていません。前走でいい勝ち方をしてくれて、その後も順調に来ていますから、ここでも力を発揮してくれると思っています」
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川田将雅騎手 -1週前追い切りに騎乗した。
「これだけ能力のある馬ですから、時計が出るのはもちろんですし、1週前ということでこの追い切りでひとつ良くなるなという印象でした」
-大一番へ期待が高まる。
「頭数は少ないですが、素晴らしいメンバーだと思います。世界一の馬とダービー馬、他にも今年のG1馬とたくさん出る中で、しっかりと準備をしてきているので、
プログノーシスらしい走りをしながら、どれほどの戦いができるのか、楽しみにしています」
<調教診断>しっかり負荷をかけて栗東CWで1F11秒3をマークした1週前とは打って変わって、当週はリズム重視での追い切り。道中の折り合いも極めてスムーズで、ラストの伸び脚も上々。仕上がりは間違いなく前走以上。一線級との対戦に向けて不足のない調教過程と言える。
提供:デイリースポーツ