◆第168回
天皇賞・秋・G1(10月29日、東京競馬場・芝2000メートル)
国内外G1・4連勝中の
イクイノックスは、データ面でも有利な数字が並ぶ。東京・芝2000メートル戦で13年以降、ルメールは断トツの68勝を挙げて、2位で41勝の戸崎を大きく引き離している。一方で伏兵として存在感を示しているのは松山で、単勝回収率292%は20鞍以上騎乗した騎手のうちでトップと侮れない。2走ぶりにコンビ復活となった
ヒシイグアスは、穴の刺客の雰囲気が漂う。
コンビを組んだ全6戦のうち、松山は重賞3勝を含む4勝を挙げるなど抜群の相性を誇っている。昨年の
天皇賞・秋では7番人気ながら、5着で掲示板を確保。今年の
中山記念も5番人気の低評価を覆して勝利するなど、7歳を迎えても軽視は禁物だ。
また堀厩舎はこの舞台条件で13年以降、厩舎別最多の41勝をマークしており、2位の国枝厩舎(28勝)を大きく引き離す優秀さだ。2ケタ以上勝っている7厩舎のうち、勝率29・9%、連対率49・6%も圧倒的で、得意なコースであることは疑いようがない。
同厩舎は今年、
ダノンベルーガとともに2頭出しとなるが、いずれも
札幌記念を
ステップにした臨戦過程を踏んでいる。16年に制覇した
モーリスも、前走の
札幌記念(2着)から
天皇賞・秋に直行して白星を挙げているのは頼もしい実績だ。手の合う鞍上に戻った
ヒシイグアスの逆襲があってもおかしくない。
スポーツ報知