競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
大注目の一戦だった先週のアイビーS。勝ったのは
ダノンエアズロック(牡、堀)でした。2番人気ではありましたが、初戦からの上積みが大きく、超スローの瞬発力勝負で見事に勝ち切りました。後半のラップも非常に優秀で、これは落札金額にたがわぬ大物ですね。しかし、
ゴンバデカーブース(牡)もそうでしたが、堀厩舎の所属馬は2戦目に初戦と全く違った姿を見せてきます。これはもうマジックと言っていいほどの調整力ですね。そして鞍上も"マジックマン"モレイラ。いやー、すごいのひと言です。まだ次走は正式に発表されていませんが、順調ならば
ホープフルS(12月28日・中山、芝2000m)あたりになるのでしょうか。なんにせよ来年のクラシックが非常に楽しみになるレースでした。
1番人気だった
レガレイラ(牝、木村)は3着。勝ち馬と同じ上がりを使っているのですが、相手が強かったですね。混合戦を選択しましたが、次走はどこになるのでしょうか。相当な素質を秘めていることは間違いないですので、今後も注目したいです。
22日東京の2歳1勝クラス(芝1400m)を勝ったのは
ルージュスエルテ(牝、国枝)。出走馬のほとんどが未勝利馬というレースではありましたが、この時期での2勝目は非常に貴重ですからね。次走はオープンでの競馬となりますが、楽しみです。
22日東京5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ったのは
トロピカルティー(牝、林)でした。出負けしながらも直線での脚はお見事でしたね。林厩舎はここから8Rまで4連勝する素晴らしい活躍を見せてくれました。次走は未定ですが、厩舎の先輩である
ソングラインにも負けず劣らずの活躍を期待したいところです。
デビュー直前となりながら仕切り直しとなっている
アルセナール(牝、木村、父
エピファネイア、
母サンブルエミューズ)は美浦に帰厩済み。11月11日の東京芝1600m(牝馬限定)をルメールで予定しています。
富士Sを勝った
ナミュールの半妹で当然注目が集まる良血馬。今度は無事に出走できることを願っています。
木村厩舎の
ヘデントール(牡、父
ルーラーシップ、
母コルコバード)や
アルシミスト(牡、父
オルフェーヴル、
母ミセスワタナベ)も帰厩済み。そう遠くない日にデビューできそうです。(馬サブロー美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ