3年ぶりの京都開催となったG2「第66回
スワンS」は松岡騎乗の10番人気
ウイングレイテストが2番手から抜け出し、10度目の重賞挑戦で初タイトルを獲得した。
ウイングレイテストは好スタートを決めて道中2番手。鞍上の松岡が手綱をがっちり抑えたまま直線に入ると馬なりで逃げ馬をかわして先頭へ。内ラチ沿いから力強く脚を伸ばし、外から迫った2着
ララクリスティーヌを首差でしのいだ。松岡は「めちゃくちゃうれしいです。なかなか重賞を勝てなかったけど、この日のためにずっと頑張ってきました。馬に感謝です」と満面の笑みで喜びを口にした。6歳秋での重賞初Vだ。
2歳時から
デイリー杯2歳S2着など実績を残していたが、タイトルには届かず。何かを変えようと陣営が取った策が前走(
京成杯AH2着)から着用しているブリンカー。効果はてきめんだった。畠山師は「もうひと押しがあれば…というレースが続いた。競走馬として走れる時間は限りがあるし、年齢的にもここでブリンカーを試してみようと。前を向いて最後までしっかり走ってほしいという思いだったが、うまくいったね」と胸を張った。
今後は
マイルCS(11月19日、京都)と阪神C(12月23日)が候補に挙がり、畠山師は「
マイルCSは延長になるが立ち回り的に京都は合っているし…。うれしい、ぜいたくな悩み」とほほ笑みつつ次走を見極める。キャリア豊富な6歳馬が軌道に乗った。
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ウイングレイテスト 父スクリーンヒーロー 母グレートキャティ(母の
父サクラユタカオー)17年3月31日生まれ 牡6歳 美浦・畠山厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町のコスモヴュー
ファーム 戦績32戦4勝(重賞初勝利) 総獲得賞金2億2861万9000円 馬名の由来は冠名+最大の(英語)
スポニチ