「
スワンS・G2」(28日、京都)
混戦ムードを断ち切った。単勝10番人気の伏兵
ウイングレイテストが、2番手から力強く押し切りV。デビューから32戦目、10度目の重賞挑戦で、喉から手が出るほど欲しかった初タイトル。コンビ22戦目での戴冠に、松岡は「めちゃくちゃうれしいです。すごく手応え良く進めることができたし、押し切ってくれると思いました」と満面の笑みだ。
23年は
小倉大賞典8着、
ダービー卿CT5着、
米子S、
中京記念で4着と、もどかしいレースが続いた。試行錯誤の結果、2走前からブリンカーを装着。これが功を奏し、
京成杯AHで2着と賞金加算に成功。今回の勝利へとつなげた。畠山師は「ジョッキー(松岡)もずっと重賞を勝てると言ってくれていたのですが、レースに行くと手応えほど伸びてくれなかった。それで着けようと。走りに集中させました」と馬具の効果に目を細めた。
この勝利で
マイルCS(11月19日・京都)の優先出走権も獲得。ただ、師は「(次走は)悩ましいですね。1400メートルの分、しのげたのかも。暮れにG2(阪神C)もあります。ぜいたくな悩みです」と明言は避けた。G1へチャレンジするのか、それとも7F戦を続戦するのか-。重賞初制覇で自信を手にした6歳馬は、さらなる飛躍を求めて走り続ける。
提供:デイリースポーツ