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天皇賞(秋)・G1」(29日、東京)
春の天皇賞覇者の意地は示した。6番人気の
ジャスティンパレスは、メンバー最速の上がり3F33秒7の末脚を披露。直線で前を行く
イクイノックスを懸命に追ったものの、2馬身半及ばなかった。
スタートが決まれば先手を奪う作戦も考えていたというが、後手に回ったことで待機策に切り替えた。新コンビの横山武は「思った以上にペースが流れて、結果的にいいポジションだった」と振り返る。前半5F57秒7の流れの中、後方で脚をためたことで最速の上がりの脚を引き出した。「
イクイノックスは強かったが、この馬自身、よく走っています」と相棒をたたえた。
春秋連覇は逃したものの、杉山晴師は「最速の上がりだったし、こういう脚が使えるとは思っていなかったのでびっくりしています」と思わぬ収穫を評価。「道中も流れたし、この時計。想定の範囲を超えていました」と勝ち馬の強さに脱帽していた。
提供:デイリースポーツ