天覧競馬の
天皇賞(秋)が幕を閉じ、今週からは開催替わり(5回東京)。東京では土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。想定のメンバー的には土曜日の芝1800mに注目だ。同日のダート1600mには米国産の海外セール組がスタンバイしており、こちらも初戦のレースぶりが楽しみだ。
【11月4日(土) 東京芝1800m】
◆
バンビーノデオーロ(牡、父
オルフェーヴル、
母ハウメア、美浦・
鹿戸雄一厩舎)
キングカメハメハ産駒の母は通算5勝(芝1200〜1600m)。叔母に
シャドウディーヴァ(
府中牝馬S)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで3頭併せの最内に並べる形。ラスト2F23.5-11.5と加速ラップで駆け抜けた。
「いい感じ。馬体が締まり、だいぶ動きやすくなっている。口向きや操縦性も改善してきた。いいスピードがありそう。ゆったりと走れれば距離にも融通が利きそうです」と
鹿戸雄一調教師。鞍上はJ.モレイラ騎手が予定されている。
◆
ドリームクルーズ(牝、父
エピファネイア、
母パセンジャーシップ、美浦・
戸田博文厩舎)
ダイワメジャー産駒の母はダート1400mで2勝。一族からは
シルクシュナイダー(
平安S3着、
アンタレスS3着)が出ている。「牝馬にしては体つきがしっかりとしている。気持ちも前向きです」と斎藤調教助手。鞍上は
大野拓弥騎手が予定されている。
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メジャーレーベル(牡、父
シュヴァルグラン、
母フィールドメジャー、美浦・
木村哲也厩舎)
ダイワメジャー産駒の母は芝・ダート双方の1200mで2勝。一族からは
ミンティエアー(
フローラS2着)や
Culture Vulture(英仏G1・3勝)が出ている。
「ベース的な部分はできている。気がいいし、行き出せば小気味よく走る。ゆったりと走れるよう、まずは1800mから使っていきます」と
木村哲也調教師。鞍上は
北村宏司騎手が予定されている。
【11月4日(土) 東京ダート1600m】
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アッシュルバニパル(牡、父
Arrogate、
母Georgie's Angel、美浦・
田中博康厩舎)
今年のOBS
マーチセールに上場され、落札額は105万ドル。1歳上の全兄に
Cave Rock(米2歳G1・2勝=
デルマーフューチュリティS、
アメリカンファラオS、BCジュ
ベナイル2着)がいる。
「ポテンシャルは高いと思います。まだ脚元が固まっていないところがあるけど、その中でも順調には乗れている。動きの質からも走りそうな雰囲気を持っています」と
田中博康調教師。鞍上はJ.モレイラ騎手が予定されている。
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アメリカンランナー(牡、父
Gun Runner、
母Acqua Fresh、美浦・
戸田博文厩舎)
昨年のキーンランドセプテンバーセールに上場され、落札額は12万5000ドル。前週にデビューを予定していたが、抽選による除外でスライドする。
「ひと追い毎に素軽くなってきました。
コロンとした体形で動きや血統的にもダートの適性が高そうです」と斎藤調教助手。鞍上は
浜中俊騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)