「
アルゼンチン共和国杯・G2」(11月5日、東京)
ポテンシャルはG1級と評しても過言ではないだろう。ただ、
ディアスティマは脚元の不安に悩まされ続けてきた。21年
札幌日経OPを勝った後、右前脚種子骨靱帯炎を発症。復帰に1年2カ月を要した。前走の
目黒記念で2着と好戦も、再び同じ箇所が思わしくなく休養し、今回も5カ月半ぶりの実戦となる。
高野師は「
目黒記念は展開やペースが向いてくれたところもありますが、鞍上は最高の走りをしてくれたと思います」と前走を振り返る。脚元に爆弾を抱えるこの馬にとって、一戦一戦が必勝態勢だ。
帰厩後の調整は慎重ながらも順調に消化してきた。前走時よりも早めにピッチを上げてここまで栗東坂路で速めの時計を5本。「仕上がりについては大丈夫かなと思います。いつも淡々と調教に臨む馬ですし、そんなに速い時計はいらないタイプ。気持ちが高ぶることなく来ています」と指揮官は復帰戦へ向けての調整過程を満足げに語った。
ここで重賞初制覇を決め、さらなる大舞台を見据えたい。「
目黒記念と同じ条件ですからね。楽しみです」と師。6歳秋、持ち前のしぶとさで最上の結果をつかんでみせる。
提供:デイリースポーツ