「
ハイセイコー記念・S1」(31日、大井)
1番人気の地元
ダテノショウグンが無傷の5連勝で重賞初制覇。「全日本2歳優駿・Jpn1」(12月13日・川崎)への優先出走権を獲得した。2着には逃げた4番人気の浦和
ライゾマティクス、3着には3番人気の船橋
クルマトラサンが入った。
今開催から新たに入れ替えられた白い砂の上を、直線だけで8馬身差。単勝1・9倍の支持を受けた
ダテノショウグンが、重賞初挑戦で圧巻の強さを見せつけた。
51年前に大井でデビュー。無傷の6連勝で2着につけた着差が合計56馬身。そのまま中央入りし、無敗のまま(9連勝)
皐月賞を制覇。国民的
アイドルホースとなった名馬
ハイセイコー。その名を冠した一戦で、偉大な先輩の姿を彷彿させる強さだった。
大外枠から積極的な競馬は予定通り。逃げた
ライゾマティクスを見ながら4番手を追走。直線で外へ出すと、これを並ぶ間もなくかわし、一瞬にしてラ
イバルたちを置き去りにした。御神本は「直線は必ず伸びてくれる馬。きょうもものすごい脚だったね」と満足そうだ。森下淳師は「砂が替わってどうかと思ったけど、苦にせず走ってくれた。改めて力を付けていることを感じました」とほほ笑んだ。
年内はこれで休養。来年は交流重賞(Jpn3)に姿を変える
雲取賞(24年2月14日・大井)から始動予定。トレーナーは「この競馬なら、JRAの馬を相手に戦える水準の馬だと感じました。まだまだ固まっていないし、大事に育てていきたい」と前を見据えた。ダート
グレード改革元年に、また一頭、楽しみな馬が現れた。
提供:デイリースポーツ