【東西ドキュメント・2日＝栗東】みやこS、最終追いのトリを務めたのは大久保厩舎のブリッツファング。坂路の併走追いでワックスリリカル(4歳1勝クラス)に半馬身先着。4F52秒0〜1F12秒0を楽に刻む動きにオサムは引きつけられた。先立つ1週前のCWでは6F80秒5〜1F11秒4の猛時計で動いているのだ。「時計が出る馬だから、やり過ぎないように。いつも一生懸命に走るので調教から判断しづらいが、今は体の張りもいい」と大久保師は歯切れがいい。前走の阿蘇Sは16着に大敗を喫しているが「夏場の疲れもあった」という。

　繰り上がり出走を喜ぶはずが、指揮官の表情が晴れないのは僚馬ハピがツメの不安で同レースを回避したゆえ。禍福はあざなえる縄のごとし。「最近成績が伴わないので強気にはなれないけど状態はいい。(回避した)ハピの分も頑張ってほしい」と願った。3歳時には兵庫CSでノットゥルノ以下を8馬身ちぎった逸材。ここが完全復活への足掛かりになる。

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