今週からは新潟が福島へと替わり、「東京・京都・福島」の3場開催となる。
秋のGIシリーズはひと休み。そのかわりに重賞が4つ用意されている週だ。
まず土曜日にGII
京王杯2歳S(東京・芝1400m)とGIII
ファンタジーS(京都・芝1400m)。そして日曜日にGII
アルゼンチン共和国杯(東京・芝2500m)とGIII
みやこS(京都・ダート1800m)。さらに日曜日は米サンタ
アニタパークで
BCクラシックなども行われる。今週もたっぷりと馬券を楽しめそうだ。
過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。今週はやはりGII
アルゼンチン共和国杯での狙い馬を探していこう。
1.注意したいのは3番人気と4番人気馬?
いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。
アルゼンチン共和国杯での1番人気馬は過去10年で3勝。21年
オーソリティ、17年
スワーヴリチャード、15年
ゴールドアクターとなる。成績は【3-1-1-5】でまずまずだが、良いともいえないレベルだ。
2番人気馬は3勝で成績は【3-0-0-7】。勝つか馬券外かの極端成績。一方、3番人気馬は2勝しかしていないが、成績は【2-0-7-1】と圧倒的に成績が良い。昨年も「3番人気注意」と書いたが、やはり3着になっている。
同じく、注意しなければならないのが4番人気馬。1着も3着もないが、【0-5-0-5】と2着が5回もある。ということで「2着4番人気馬・3着3番人気馬」という組み合わせ順が過去10年で5回発生している。今年もこの人気順馬には要注意となるだろう。
2.馬連は1〜7番人気までのボックスで黒字?
ハンデ戦ということもあって、荒れるイメージも強い
アルゼンチン共和国杯。しかし2ケタ人気馬で馬券圏内になっているのは過去10年で1頭だけ。それが18年3着だった
マコトガラハッド(栗東・鮫島厩舎・セ5・ハンデ51キロ)。この年は過去10年で一番少ない12頭立て。決着は波乱となった。
しかし過去10年「連対となるのは7番人気馬まで」というのもこのレースの特徴なのだ。馬連で配当がもっとも付いたのは昨年の7010円だが、その組み合わせも6番人気&5番人気。過去10年、1〜7番人気までのボックスで「馬連・馬単」を買っていれば的中率は100パーセントなのだ。
もし毎年、1〜7番人気までの馬連ボックス(買い目21点)を買い続けていれば、回収率はなんと約143パーセント。実際にこれをやるのは難しいが、実行できていればプラスだったのも事実…。さて、今年はどうなる?
3.トップ&最軽量ハンデの馬の成績は?
過去10年、トップハンデ馬は例年57.5〜58.5キロ以内に収まっている。
トップハンデ馬(のべ14頭)の成績は【2-1-1-10】。勝っているのは21年57.5キロだった
オーソリティ(
C.ルメール騎手)と、16年58キロだった
シュヴァルグラン(福永騎手)だけ。ほかには4着で惜しくも馬券圏内になれなかった馬が4頭
いるが、全体的に見るとトップハンデ馬の成績は良いとはいえない。
一方、最軽量ハンデ馬は例年48〜53キロ以内。成績は【0-0-1-12】(のべ13頭)で唯一馬券になっていたのは18年3着の
マコトガラハッドだけである。それ以外は、ほとんどが2ケタ着順に沈んでおり、トップハンデ馬よりさらに成績不振。狙い目としてはあまり成り立たないといえる。
4.再好走傾向は強いけど?
東京芝2500m戦はある意味特殊なコース。今年は10月にこの芝距離で1本、2勝クラスのレースがあったが、それ以前は
アルゼンチン共和国杯(GII)と
目黒記念(GII)しかなかった珍しい設定コースなのだ。
昨年も、過去にこのコースで好走例あった
ヒートオンビートが3着。同馬は今年の
目黒記念も1着になっているように、特殊なコースだからこその能力発揮もある。ほかにも、
オーソリティがこのレースを連覇していたり、2着
マイネルウィルトスが翌年の
目黒記念でも2着になったりしている。再好走傾向は強いコースだといっていいだろう。
とはいえ今年出走予定の
ヒートオンビートに、過去例にないハンデ59キロを背負わされているのは不安材料。さらに
目黒記念2着だった
ディアスティマもいいのだが、逃げ馬の成績があまり良くないレースなので展開はカギになってくる。
(netkeiba編集部)