ダート競馬の祭典「JBC競走」は3日、大井と門別で行われた。
JBCクラシックは4番人気
キングズソードが道中3番手から4馬身突き抜け、Jpn1初挑戦で初制覇。
JBCスプリントは大井所属の
笹川翼(29)が騎乗した3番人気
イグナイターが兵庫県競馬所属馬としてはJpn1初制覇の快挙。
JBCレディスクラシックは1番人気
アイコンテーラー、門別で行われた
JBC2歳優駿も1番人気
フォーエバーヤングが重賞初制覇を飾った。
鮮やかな新王者の誕生劇だった。新コンビのモレイラを背に
キングズソードは最終4角、3番手の外を手応え十分に回った。前に前年覇者
テーオーケインズ。後ろには今春の
帝王賞優勝馬
メイショウハリオ。2強が伸びるのか?しかし、桁違いに伸びたのはJpn1初挑戦の
キングズソードだった。4馬身差圧勝!!
右手を高々と上げて引き揚げたモレイラはJBC初初参戦で大仕事。「思った以上にいいスタートを切れて自然と3番手…。リズム良く、引っ張ることもなく、直線もいい脚。とても強かった。気持ち良かった」と初コンビの相棒を称えた。
4歳の今年、一気に躍進した。5戦4勝の固め打ちで新ダート王へ。悲願Jpn1初Vを飾った寺島師は「うれしいのと、ほとんど驚きの方が多いです。この馬のお兄さんで初めて重賞を勝てて、全きょうだいで大きいところを獲れて良かったです」と感激に浸った。全兄は同じ
シニスターミニスターを父に持つ
キングズガード。17年
プロキオンSで寺島厩舎に重賞初Vをプレゼントしてくれた功労馬だった。同師は「お兄さんよりも弟の方が完成が早くて、特にこの1年で気持ちの面が一気に良くなった感じ。行く馬が少ないので、モレイラさんには、ある程度の位置では…とは言ってました。予定通りの競馬ができました」と初騎乗で一発回答の“マジックマン”の本領発揮に感嘆していた。
今後は「
チャンピオンズC(12月3日、中京)や
東京大賞典(同29日、大井)も選択肢の一つ」と寺島師。さらに「お兄さんは重賞が1つだけで悔しい競馬も多かったので、その分も頑張れれば」と、さらなる飛躍を期待していた。
◆
キングズソード 父シニスターミニスター 母キングスベリー(母の
父キングヘイロー) 牡4歳 栗東・
寺島良厩舎 馬主・
ヒダカ・ブ
リーダーズ・ユニオン 生産者・北海道浦河町の日進牧場 戦績13戦7勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金2億949万1000円。
スポニチ