ファンはよく分かっている!そう思わせた
アイコンテーラーの圧勝劇だった。
ダート転向わずか3戦目。前走のG3
シリウスSで2着しての参戦だったが単勝2・8倍の1番人気。それに応えるかのように
武豊に替わって代打騎乗した松山のレースぶりも横綱相撲だった。「キック
バックを気にしそう」(松山)と思っていただけに、好スタートから砂をかぶらない2番手の外をキープできたのは大きかった。道中は
ヴァレーデラルナの逃げをマーク。3コーナーで外から
テリオスベルが捲ってきたが、松山は譲らず一気に仕掛けてハナに立って直線に入った。そこからは手応えの差は歴然。軽く手綱をしごいただけで
テリオスを突き放すと残り200メートルで左ステッキ2発。あとは一完歩ごとに詰め寄ってきた
グランブリッジをセーフティーリードを守ったまま退けた。
重賞初制覇は圧巻の4馬身差。松山は「追ってからもいい伸びを見せてくれた。本当に強い内容だった」と表情を緩めた。18年の
平安S(
サンライズソア)以来の重賞制覇でJpn1初勝利となった河内師も声のトーンが上がって、いつになくハイ
テンション。「砂をかぶらなければと思っていたが思い通りの競馬ができた」と破顔一笑した。
次走は未定だが、充実の5歳牝馬がタイトルをつかんで、さらに
ステップアップしていきそうだ。
◆
アイコンテーラー 父
ドゥラメンテ 母ボイルトウショウ(母の
父ケイムホーム) 牝5歳 栗東・
河内洋厩舎 馬主・中西浩一氏 生産者・北海道新ひだかの畠山牧場 戦績22戦6勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金1億9373万2000円。
スポニチ