牝馬限定の2歳重賞「第28回ファンタジーS」が京都競馬場で行われ、15番人気カルチャーデイが勝ち、2着に9番人気ドナベティ、3着に12番人気シカゴスティングが入り、3連単230万馬券の波乱となった。ファインニードル産駒は2世代目で重賞初制覇を飾った。

　小倉の新馬戦V以来だったカルチャーデイは、キャリア1戦とは思えない器用な立ち回り。好位追走から直線で抜け出し、重賞初制覇のゴールに飛び込んだ。酒井は「最高にうれしい」と笑みを浮かべ「スッと楽に勢いがついた。思った以上に反応が良すぎて、追い出しが早いかと思ったけど一生懸命走ってくれましたね」とパートナーを称えた。

　見届けた四位師は「レース前は先につながる競馬ができればと思っていたけど、いい意味で裏切られましたね」と勝利をかみしめた。この後は阪神JF(12月10日、阪神)へ。「センスはいいし、2歳のうちならマイルもこなせるんじゃないかな」と期待を寄せた。

　淀から仁川へつながる2歳女王への道。“文化の日”翌日に行われた出世重賞を制したカルチャーデイが無敗で大舞台へ突き進む。

　◆カルチャーデイ　父ファインニードル　母ラルティスタ(母の父マイネルラヴ)21年5月17日生まれ　牝2歳　栗東・四位厩舎所属　馬主・MMSホールディングス　生産者・北海道新ひだか町の松田牧場　戦績2戦2勝(重賞初勝利)　総獲得賞金3683万7000円　馬名の由来は「文化の日」の英語訳。自由と平和を愛し文化をすすめる日。日本は11月3日。

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