「ファンタジーS・G3」(4日、京都)
単勝オッズは70・8倍。出走馬18頭のうち15番人気の伏兵
カルチャーデイが低評価を覆し、無傷の2連勝で初タイトルをつかんだ。
スタートを決めると好位を確保。手応え十分に直線を向くと、外をグイグイ伸びた。21年の京都牝馬S(
イベリス)以来、JRA重賞18勝目の酒井は「最高にうれしい。脚をためてしまいを生かすような競馬をしたかった。反応が良過ぎたので、追いだしが早かったかと思うくらいでしたが、最後まで一生懸命走ってくれた」と満面の笑みを浮かべる。
激走の予感はあった。23年の
シリウスSを
ハギノアレグリアスで制して以来、JRA重賞通算2勝目の四位師は「調教に酒井ジョッキーが乗ってくれて本人は自信を持っていました。そういうことだったんですね」と納得顔。「先につながるレースをしてくれたらいいと思っていましたが、いい形で裏切られましたね」と喜びを語る。
今後について、指揮官は「今の出来ならマイルも行ける」と
阪神JF(12月10日・阪神)を視野に入れる。鞍上も「道中もガリガリ行きたがる方ではないですし、最後もいい脚を使ってくれる馬。距離はもう少し延びても大丈夫」と手応えを示す。3連単配当230万円超。大波乱を演出した勝利で確かな自信を深め、さらなる高みへと羽ばたいていく。
提供:デイリースポーツ