「京王杯2歳S・G2」(4日、東京)
鞍上も驚く末脚で牡馬をなで切った。紅一点の1番人気
コラソンビートが、98年
ウメノファイバー以来25年ぶりの牝馬制覇を達成。2歳コースレコードで
スワーヴリチャード産駒のJRA重賞初Vを飾った。22年の
オオバンブルマイに続き、レース連覇を決めた横山武は「僕が想像していた以上にいい脚を使ってくれた。馬の力に助けられました」と満面の笑みを浮かべた。
道中は縦長馬群の中団を追走。直線入り口を迎えても先頭との距離は離れていたが、鞍上は「思ったよりペースが速かったので、うまく折り合えました。あとはしまいにかけるだけ」と相棒の瞬発力を信頼していた。直線半ばで
ゴーサインを送るとしびれる反応。グイグイ伸び続けてゴール前できっちり前をとらえた。
開業5年目でうれしい重賞初制覇となった加藤士師は「こんなに叫んだのは調教師になって初めて。ビックリするくらい強かった」と興奮を隠せない。「この感じならマイルでも大丈夫。阪神への遠征になるので、どういう形(調整)で行くかはオーナーと相談して」と、次なる
ターゲットに
阪神JF(12月10日・阪神)を掲げた。
早くも“伝説の新馬戦”とささやかれる6月4日の東京5R。勝ち馬
ボンドガールがサウジアラビアRC2着、2着
チェルヴィニアはアルテミスSを完勝。そして当時3着だった同馬が3連勝で重賞Vを成し遂げ、レースの価値はさらに高まった。2歳女王の座をかけた1カ月後の仁川決戦。G2
タイトルホルダーとして堂々とラ
イバルを迎え撃つ。
提供:デイリースポーツ