◆第59回
京王杯2歳S・G2(11月4日、東京・芝1400メートル、良)
東西で2歳重賞が4日に行われた。東京競馬場の第59回
京王杯2歳S・G2は
コラソンビート(横山武)が牡馬をなぎ倒して重賞初制覇を飾り、阪神JF・G1(12月10日、阪神)の有力候補に名乗りを上げた。1分20秒6の2歳コースレコードで、新種牡馬の
スワーヴリチャード産駒は重賞初タイトル。
イクイノックスによる
天皇賞・秋のスーパーレコードから1週間。その興奮冷めやらぬ6日後に
コラソンビートが、1分20秒6の2歳コースレコードで重賞初勝利を挙げた。
道中は中団から追走。直線で脚を伸ばし、先に抜け出した
オーキッドロマンスをゴール前でとらえ、外から迫った
ロジリオンも振り切った。横山武は「想像していた以上にいい脚」と声を弾ませ、「(戸崎)圭太さんが競馬を教えてくださっていたから、脚を使えると信じていました」と前2走で騎乗し、今週は米国に遠征の先輩に感謝した。
スワーヴリチャード産駒の初重賞制覇は、加藤士調教師にもうれしい初タイトルだ。騎手時代にかなわなかった栄冠を手にし、「直線では調教師になって一番大きな声を出しました」と晴れ晴れとした笑顔。視界に入れる阪神JFでも衝撃の走りを見せる。(角田 晨)
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コラソンビート 父
スワーヴリチャード、
母ルシェルドール(父
オルフェーヴル)。美浦・
加藤士津八厩舎所属の牝2歳。北海道新冠町・ビッグレッド
ファームの生産。通算4戦3勝。総獲得賞金は6192万3000円。重賞初勝利。馬主は(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン。
スポーツ報知