◆第48回エリザベス女王杯・G1(11月12日、京都・芝2200メートル)

　マリアエレーナ(牝5歳、栗東・吉田直弘厩舎、父クロフネ)が3度目のG1挑戦で初勝利のチャンスを迎えた。過去2度のG1は昨年の天皇賞・秋で7着、今春の大阪杯で5着だが、いずれも歴戦の牡馬との戦い。今回は牝馬限定戦とあり、高島助手も「5歳になって完成されてきた。かみ合えばチャンス」と手応えを隠さない。

　舞台も好転する。昨年の小倉記念を5馬身差で快勝した小倉と同じ直線が平坦な京都。前走のオールカマーは直線に急坂のある中山コースを克服し、牡馬の一線級を相手に勝ち馬から0秒2差の4着と奮闘した。再び相まみえる予定のジェラルディーナ(6着)に先着と、地力も強化されている。

　1週前の11月2日は栗東・CWコースで6ハロン83秒5―11秒1。一杯に追われ、ラストは鋭い伸び脚だった。「反応も良く順調に来ています」と同助手。G1初制覇へ機は熟した。(戸田　和彦)

スポーツ報知