スマートフォン版へ

エリザベス女王杯で娘同士が激突 ジェンティルドンナvsヴィルシーナのライバル対決/12年桜花賞

  • 2023年11月06日(月) 18時30分
 11月12日(日)に京都競馬場で行われるエリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)。今年は15頭が出走を予定しているが、中でもジェラルディーナディヴィーナの対決は見どころのひとつだろう。両者は同世代かつ、同じモーリス産駒で、何より母がライバル同士という関係。本稿ではジェラルディーナ母ジェンティルドンナと、ディヴィーナ母ヴィルシーナが、初対決を迎えた12年の桜花賞を振り返ってみたい。

■桜決戦の結末は…

 ジェラルディーナディヴィーナが同世代&同じモーリス産駒と書いたが、ジェンティルドンナヴィルシーナも同世代&同じ父。ディープインパクト産駒の2頭は幼駒のころから期待され、デビュー後も勝ち負けを繰り返しながら力を付けていった。12年1月のシンザン記念ジェンティルドンナが重賞初制覇を飾れば、翌月のクイーンCヴィルシーナも初タイトルを獲得。ともに牝馬三冠路線の有力候補として、桜花賞に駒を進めてきた。

 同レースではジェンティルドンナが2番人気で4.9倍、ヴィルシーナは4番人気の10.2倍というオッズ。前年の2歳女王ジョワドヴィーヴルが2.3倍と抜けた1番人気で、筆頭格と見られていたが、3歳になって急成長中の2頭にも多くの支持が集まった。好メンバーが揃った桜決戦。咲き誇るソメイヨシノがムードを盛り上げる中、18頭がスタートを切った。

 ゲートが開くと伏兵のアラフネエイシンキンチェムマイネエポナらが前を固め、ヴィルシーナは絶好位の4番手あたりを追走。ジェンティルドンナは後方寄り10番手付近で、人気のジョワドヴィーヴルは最後方に近い位置取り。アラフネが刻むペースは半マイル47.1秒のたんたんとしたもので、大きな動きはなく3、4コーナーを進んでいく。

 直線入り口で先行馬がいっぱいになると、横に広がっての追い比べに発展。剛腕・内田博幸騎手のゲキに応えてヴィルシーナも加速するが、アイムユアーズと並んでいま一歩抜け出せない。一方のジェンティルドンナは素晴らしい伸び。後方からみるみる各馬をかわし、あっという間に先頭に並びかけてくる。

 急坂にかかったところでアイムユアーズを競り落とし、ヴィルシーナが先頭に立ったかに見えた。だが、その間は一瞬。外から岩田康誠騎手ジェンティルドンナがねじ伏せ、ゴールでは半馬身前に出ていた。3頭がもつれた叩き合いから、グイっとひと伸び。GIタイトルをつかみ、陣営は笑顔を咲かせた。

 悔しい結果となったのはヴィルシーナビッグタイトルをつかみかけながら、ゴールまであとわずかなところで勝利を逃した。その着差はわずかに0.1秒とまさに紙一重。そんな2頭の激闘はオークス、そして秋華賞へと続くのであった。

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す