昨年の
エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)を制した
ジェラルディーナ(牝5、栗東・
斉藤崇史厩舎)が、3年ぶり5頭目の連覇を狙う。
ジェラルディーナは父
モーリス、
母ジェンティルドンナ、母の
父ディープインパクトの血統。父がGIを6勝したトップサイアーなら、母は史上4頭目の3冠牝馬に輝いた歴史的名牝。生まれた時からGI制覇を約束された超良血といえる。
ここまで21戦6勝。デビュー当初は気性の幼さが目立ったが、徐々に成長。昨秋に
オールカマーで念願の重賞初制覇を果たすと、続く
エリザベス女王杯でGIもゲット。さらには
有馬記念でも3着に食い込み、現役
トップレベルの力を示した。
今年は
大阪杯が6着、クイーンエリザベス2世Cが6着、
宝塚記念が4着とGIで善戦止まり。休み明けだった前走の
オールカマーも6着に終わったが、これは出遅れて流れに乗れなかったことが敗因。決して全力を出し切っての敗戦ではなく、牝馬同士の戦いとなる今回は巻き返せていい。
これまでに
エリザベス女王杯を連覇した馬は98〜99年の
メジロドーベル、03〜04年の
アドマイヤグルーヴ、10〜11年の
スノーフェアリー、19〜20年の
ラッキーライラックの4頭。いずれ劣らぬ名牝に肩を並べることができるか期待したい。