昨年2着の
ライラック(牝4、美浦・
相沢郁厩舎)が、
エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)でGI初制覇を狙う。
ライラックは父
オルフェーヴル、
母ヴィーヴァブーケ、母の
父キングカメハメハの血統。祖母は俳優の小林薫の所有馬で、02年の
桜花賞で2着だった
ブルーリッジリバー。半兄の
ブラックホールは19年の
札幌2歳Sの勝ち馬で、現在は福島県の相馬野馬追で活躍している。
ここまで12戦2勝。昨年の
フェアリーSを制して以降、勝ち星はないが、
エリザベス女王杯が2着、
日経賞が4着、
府中牝馬Sが3着と、強敵相手に何度も好勝負を演じている。脚質的にアテにしづらく、安定感に欠けるものの、嵌まった時の破壊力はメンバー中屈指だ。
馬名の由来となっている
ライラックは春の花だが、この馬は秋が得意。過去の馬券圏内5回は全て9月から1月だから徹底している。
戸崎圭太騎手とは過去2回のタッグで6番人気3着、10番人気3着と相性良し。徐々に外差しが決まり出した今の京都芝も追い風だ。季節外れの
ライラックを咲かせる準備はできている。