「
エリザベス女王杯・G1」(12日、京都)
昨年は仁川で戴冠を果たした
ジェラルディーナ。今年は自身初となる淀での頂上決戦だが、舞台変わりはむしろ歓迎。連覇に向けて好気配を示している。
昨年は
オールカマーVから連勝で頂点に立ったが、今年は同レースでまさかの6着スタートと物足りない結果に終わった。ただ、イン前有利な馬場で後方から外を回したことを考慮すれば、悲観する必要はないだろう。斉藤崇師は「厳しい展開でしたが、しまいはしっかり伸びてきてくれた。いい終わり方はできたと思う」と前向きに捉える。
5歳秋を迎え、「少しズブくなってきた」と指揮官。それでもメンバー唯一のG1馬で昨年の
有馬記念3着、今年の
宝塚記念でも4着と実績は抜けている。「京都は初めてですが、中山よりもレースはしやすい印象。下り坂の勢いが、うまくいい方に作用してくれたらと思う」と初舞台が連覇への後押しになる。
状態面も上向きだ。2日の1週前追い切りは、栗東CWで団野がまたがり単走。折り合いをつけて直線に入ると、ラストの反応も良く、軽やかな脚さばきで駆け抜けた。「具合はいいですね。状態は前走よりも確実にいい」と団野助手も太鼓判。「今回はムーア。安心して見ていられますよ」。
スノーフェアリーで10&11年連覇の名手に、夢を託す。
提供:デイリースポーツ