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【エリザベス女王杯】ブレイディヴェーグ 重賞未勝利から一気に頂点 宮田師「G1勝てるだけの力を持っている」

デイリースポーツ
  • 2023年11月09日(木) 06時00分
 「エリザベス女王杯・G1」(12日、京都)

 キャリア4戦ながらポテンシャルはピカイチ。レコード決着の2着だったローズSと同じく栗東滞在で調整を進めてきた3歳馬ブレイディヴェーグが、CWの最終リハでパワーアップした姿を披露した。混戦模様の秋の女王決定戦。重賞未勝利馬が一気に頂点をつかみ取る。

 ローズSの直前と同じく栗東CWでルメールがまたがり併せ馬。ノワールドゥジェ(5歳3勝クラス)を前に見ながら上手に折り合って追走し、直線で鞍上の合図を受けるとスムーズに加速。6F80秒3-35秒7-11秒3の好時計を楽にマークし、半馬身先着した。

  ◇  ◇

 ◆宮田敬介調教師 

 -栗東滞在での調整。中間の動きは。

 「1週前は団野騎手が乗って、前半からやる気がある中でもコントロールが利いていい走りでした」

 -最終追いは。

 「前半はスローになってハミをかんでいたけど、スムーズに加速。走りを見てもポテンシャルは高くG1を勝てるだけの力を持っていると思います」

 -前走の内容。

 「馬場入りからテンションが高くてゲートのタイミングも合わなかった。スタートが決まらず、4角でも厳しい所からになりましたが、素晴らしい脚で2着まで来てくれた。改めて能力の高さを感じました」

 -最後に。

 「秋華賞を見送り、ここに来ました。前回よりも体調はいいと思います。今回は少しでも落ち着いて、いい状態で馬場入りしてほしい」

 ◆C・ルメール騎手 

-追い切りの感触は。

 「最初は遅かったから、すごく走りたがっていた。でも最後はすごくいい脚を見せてくれました」

 -成長は感じるか。

 「馬の体が大きくなってパワーアップした。すごく力が強い。きょうの追い切りでもコントロールがすごく大変だった。ただ、能力はあります」

 -見通しは。

 「2200メートルだけど、十分なスタミナがあることを期待したい。前走は最後のゴールまで持ってくれたし、距離を延ばしても大丈夫だと思う。スタートだけ気をつけないといけないですね」

 <調教診断>ケイコ駆けする年長馬を前に置いてのスタート。序盤は行きたがるそぶりを見せたが、ルメールがコントロールして直線へ。軽く仕掛けてからは瞬時にギアを上げ、内から余力十分に抜き去った。前走時よりボリュームアップした馬体から繰り出すフットワークは迫力満点。課題のスタートさえ決めれば、上位争いだろう。

提供:デイリースポーツ

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