「
エリザベス女王杯・G1」(12日、京都)
キャリア4戦ながらポテンシャルはピカイチ。レコード決着の2着だったローズSと同じく栗東滞在で調整を進めてきた3歳馬
ブレイディヴェーグが、CWの最終リハで
パワーアップした姿を披露した。混戦模様の秋の女王決定戦。重賞未勝利馬が一気に頂点をつかみ取る。
ローズSの直前と同じく栗東CWでルメールがまたがり併せ馬。
ノワールドゥジェ(5歳3勝クラス)を前に見ながら上手に折り合って追走し、直線で鞍上の合図を受けるとスムーズに加速。6F80秒3-35秒7-11秒3の好時計を楽にマークし、半馬身先着した。
◇ ◇
◆
宮田敬介調教師
-栗東滞在での調整。中間の動きは。
「1週前は団野騎手が乗って、前半からやる気がある中でもコントロールが利いていい走りでした」
-最終追いは。
「前半はスローになってハミをかんでいたけど、スムーズに加速。走りを見てもポテンシャルは高くG1を勝てるだけの力を持っていると思います」
-前走の内容。
「馬場入りから
テンションが高くてゲートのタイミングも合わなかった。スタートが決まらず、4角でも厳しい所からになりましたが、素晴らしい脚で2着まで来てくれた。改めて能力の高さを感じました」
-最後に。
「
秋華賞を見送り、ここに来ました。前回よりも体調はいいと思います。今回は少しでも落ち着いて、いい状態で馬場入りしてほしい」
◆C・
ルメール騎手 -追い切りの感触は。
「最初は遅かったから、すごく走りたがっていた。でも最後はすごくいい脚を見せてくれました」
-成長は感じるか。
「馬の体が大きくなって
パワーアップした。すごく力が強い。きょうの追い切りでもコントロールがすごく大変だった。ただ、能力はあります」
-見通しは。
「2200メートルだけど、十分なスタミナがあることを期待したい。前走は最後のゴールまで持ってくれたし、距離を延ばしても大丈夫だと思う。スタートだけ気をつけないといけないですね」
<調教診断>ケイコ駆けする年長馬を前に置いてのスタート。序盤は行きたがるそぶりを見せたが、ルメールがコントロールして直線へ。軽く仕掛けてからは瞬時にギアを上げ、内から余力十分に抜き去った。前走時よりボリュームアップした馬体から繰り出すフットワークは迫力満点。課題のスタートさえ決めれば、上位争いだろう。
提供:デイリースポーツ