◆
エリザベス女王杯追い切り(11月8日、栗東トレセン)
第48回
エリザベス女王杯・G1(12日、京都)の追い切りが8日、東西トレセンで行われた。
ばねのある身のこなしで、悠々と駆け抜けた。
ゴールドエクリプスは岩田望を背に、栗東・CWコースを単走。リズム良く四肢を回転させた。それでいてスピード感は十分。直線で手綱が動くと、弾むような伸び脚で応えた。6ハロン79秒3―11秒5の猛時計。鞍上は「予定より速かったけど、速さを感じさせないぐらい、ス
トライドが伸びていた」と確かな手応えを示した。3走前から
マーメイドS、
小倉記念と格上挑戦。ともにハンデ51キロを生かし〈4〉〈3〉着と健闘したが、当時は夏負けの兆候があった。10月の
大原Sは岩田望と3戦ぶりのコンビで快勝。しかし最終追い切りを終え、鞍上は「前走より確実に良くなっている」とさらなる好調ぶりを実感した。先週は坂路で51秒9―11秒9を叩き出すなど、暑さと反比例して出来は上昇している。
岩田望にとっては2週間ぶりの復帰戦だ。3日の
JBCスプリントで
ダンシングプリンスに騎乗した際に落馬。首を負傷し、4日の東京競馬、5日の京都競馬は全て乗り替わった。「骨は大丈夫でした。競馬までには完全に治ると思います。体は無事なので、(調教に)乗った感じ違和感はなかったです。頑張ります」と気持ちを新たにした。
3勝クラスを勝ったばかりだが、京都の外回りで2勝しているのは唯一で、確かな強みとなる。「しっかり脚を使って、展開も向いたら一発あるのでは」。相手は一気に強化されるが、ひるむつもりはない。(水納 愛美)
スポーツ報知