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エリザベス女王杯追い切り(11月8日、栗東トレセン)
第48回
エリザベス女王杯・G1(12日、京都)の追い切りが8日、東西トレセンで行われた。
ハーパーの最終追い切り後。ずっと気になっていたことを、友道調教師に聞いてみた。「
秋華賞への直行は女王杯を考えて、ですよね」。すると、すぐに「それはもちろん」と返ってきた。今まで短い間隔で使ったのは中2週で初勝利を挙げた2戦目のみ。あとは、すべて中5週以上で使っている。
トライアルから
秋華賞へ臨めば、秋は中3週〜中4週の間隔が2度続く。この一戦は常に視線の先に入っていたと思う。
この日は栗東・坂路で55秒4―12秒5。時計は目立たないが、自己ベストが53秒6と坂路で動くタイプではない。5日にはCWコースでラスト1ハロン11秒3(6ハロン85秒2)を出すなど十分に負荷をかけている。友道厩舎は当週に“微調整”で仕上げるのがいつものパターン。友道師は「見た感じはいいし、乗った人間も『いい感じ』とのことでした」と納得の表情だ。今回は久々の在厩調整だが、不安は感じられない。
友道師はデビュー時から長距離への適性を強く感じているが、その思いは久々に手綱を執る川田も共有している。「
クイーンCで勝った時、『距離が延びてもいい馬』という話をお互いにしていました」。当時から9か月たち、前走は春から14キロ増での出走。進化を遂げた姿での再コンビとなる。「体が一回り大きくなって、体幹がしっかりしました。外回りで(前走より)頭数減。レースはしやすいと思います」。名門厩舎の“勝負気配”がひしひしと伝わる仕上がりだ。(山本 武志)
スポーツ報知