「
エリザベス女王杯・G1」(12日、京都)
22年覇者
ジェラルディーナが万全の態勢だ。栗東CWで併せ馬を行い、ラスト1F11秒4と鋭く伸びて僚馬と併入。休み明けの
オールカマーは6着に敗れたが、叩いて確実に状態は上向いている。新コンビの豪腕ムーアに導かれ、レース史上5頭目の連覇をつかみ取る。
連覇を狙う
ジェラルディーナは9日、栗東CWで
セッション(3歳オープン)と併せ馬。道中は僚馬を先導する形で折り合うと、直線は外へ。最後は攻め動くパートナーに手応えで劣ったが、自身も上々の伸び脚を披露。6F86秒3-37秒8-11秒4でフィニッシュした。
スクミを考慮して23年の
宝塚記念から取り入れている木曜追い。見届けた斉藤崇師は「後ろの馬が来ると、自分からハミを取ってくれました。エンジンの掛かりが遅いところはありましたが、いい形で終えられたと思います。毛ヅヤも良く、万全の状態で臨めます」と好感触を口にする。
22年は前哨戦に据えた
オールカマーを制して一気に女王の座へ上り詰めたが、23年は6着発進。それでも、指揮官の目に悲観の色はない。「中山であの位置だと、あれが精いっぱい。外を回る形でも最後まで諦めずに伸びていましたからね。今回に向けて悪くない競馬だったと思います」と、大一番での巻き返しに力を込めた。
新鞍上に迎えるのは世界の名手ムーア。父
モーリス、
母ジェンティルドンナでもG1制覇を果たすなど、血統的にも縁のあるジョッキーだ。19&20年の
ラッキーライラック以来となる史上5頭目の連覇に向け、もはや不足はない。
提供:デイリースポーツ