2019年以来、4年ぶりに京都競馬場芝2200mで行われる3歳以上牝馬によるGI競走。京都競馬場の2200mコースはスタンド前4角寄りからスタートし、外回りコースの馬場を一周と少々。京都競馬場で行われてきた2010年から19年までの10年間で上がり最速馬は【6-0-4-4】。今年は
ディヴィーナが展開のカギを握りそうな組み合わせだが、瞬発力が求められるレースになりそうだ。
◎
サリエラは
白富士S優勝馬で、
ローズS2着、
目黒記念3着。前走の
新潟記念は、1番人気に支持されたものの勝った
ノッキングポイントから0.4秒差の7着。1週前の挫石が影響したのか、猛暑が堪えたのかは不明だが、着順イメージほどは崩れていないのはさすがというべきか。小柄な牝馬だけに大事に間隔を空けられながら使われており、今回は初めて背負う56kgがポイントになりそうだ。
〇
ジェラルディーナは昨年の優勝馬で
有馬記念3着。今年に入って勝鞍はないものの牡馬の一線級相手に健闘を続けており、今回の出走メンバーでは唯一のGI優勝馬だ。前走
オールカマーは伸びあがるようなスタートから行き足がつかず、後方からの競馬を余儀なくされたが、最後は外を回りながら追い上げて0.5秒差6着。
▲
アートハウスは
ローズS優勝馬。好位追走から早めに先頭に立ち、追い込んだ
サリエラを完封している。今年に入って
愛知杯に勝ったものの
中山牝馬Sは馬体重の大幅減もあって1番人気を裏切る4着。脚質的に京都競馬場がベストかどうかはやや疑問が残るところだが、能力は高い。
△
ハーパーは
オークス2着馬。
秋華賞3着、
桜花賞4着だから
リバティアイランド世代を代表する1頭だ。夏を越して、大きく体重を増やした
秋華賞は瞬発力の違いを見せつけられるような結果になったが、それでも地力は見せた。
△
ブレイディヴェーグは
ローズS1番人気2着馬。昨年8月のデビュー戦2着のあと軽い骨折が判明して初勝利が大きくずれ込み、2月の3歳以上未勝利戦を勝ったあとも骨折が判明。しかし6月の3歳以上1勝クラスを勝ち、
ローズSはレコードタイムで駆け抜けた
マスクトディーヴァを上回る末脚で2着。ゲートなど粗削りな部分を多く残すものの先々が楽しみな1頭だ。