11日付で騎手免許を返納する熊沢重文騎手(55)=栗東・フリー=が同日、京都競馬場で行われたJG3の8R
京都JSで誘導馬
シベリアンスパーブとともに登場。スタンドから「熊ー!」、「ありがとう」など、ねぎらいの言葉を掛けられると、一礼して応えた。
同レースは自身過去4勝をマーク。レース終了後は「乗っていないと実感が湧かないですね。無事にみんなゴールできて良かった」と笑顔を見せた。
熊沢は横山典や松永幹師と同期の競馬学校2期生として、1986年3月2日に栗東・内藤繁春厩舎からデビュー。史上初となる平地・障害双方G1制覇、双方200勝を達成し、障害での勝ち鞍は、JRA歴代1位となる257勝をマークしている。
38年間の騎手人生を振り返った熊沢は「本当に好きな馬にずっと乗せてもらった。いろんな人に助けてもらって恵まれた騎手人生でした。38年間くじけそうなことも多かったけど、ファンの声が力になった。これから後輩たちにも声を掛けてください」としみじみ。今後の人生のプランについては「今はまだ迷子になっている。探していきます」と語って、報道陣の笑いを誘った。
提供:デイリースポーツ